「水張り(みずばり)」というのを聞いたことがあるでしょうか?
絵を描いていると紙が水を吸って、描いているうちに表面が凸凹してきますよね?
確かに紙って描いているうちに波打ってきちゃう・・
水張りをしておくと紙がでこぼこしないので、絵が描きやすくなるよ!
水張りは紙をパネルに貼り付けてしまい、常に表面をフラットに保つ方法です。
描きにくいというストレスが軽減されるので、ぜひやってみてください!
水張りに必要なもの
用意するもの
木製パネル(ここではSMサイズ)
パネルより大きな紙(ここではワトソン紙厚口)
水張りテープ
刷毛
紙は300g以下のものだと薄くて貼りやすいです。
逆に300g以上は1枚でも結構厚みがあるので、水張りをしなくてもある程度は波打つのを抑えられます。
水張りを始める前の準備
まずパネルから1センチくらい大きいサイズに紙を切ります。
水彩紙は裏と表がわかるように印をつけておきましょう。
水張りテープをパネルの4片に合わせて切っておきます。
水張りのやり方
①刷毛に水を含ませ、水彩紙の裏側全体にしっかり水を塗ります。
②紙をひっくり返し、表にしてパネルの上に乗せます。
しっかり伸ばして紙の角で折ります。
③水張りテープに水をつけます。
水張りテープはつるつるしている方に糊がついていて、水をぬるとテープみたいになります。
④紙を折った側面にテープをつけてしっかり貼り付けます。
⑤4面貼っていきます。しっかり貼れたら乾かします。
紙が乾くとピーンと張って絵が描きやすくなりますよ!
使用した道具類はこちら・・
紙をパネルからはがす方法
絵が描き終わったら、紙をパネルからはがして次の紙を貼りたいと思う時もあると思います。
(パネルのまま額に入れて飾るという方法もありますが、パネルの厚さの額が必要になります)
完成した絵をパネルからはがす方法です。
①カッターをパネルの側面に三角に入れる
②空いた隙間からカッターを入れて、側面に沿って切っていく
③残ったテープを綺麗にはがしておけば、また次の紙を貼れます。
紙が小さくて厚いならマスキングテープでもOK
もし紙がポストカードサイズだったり300g以上の厚さのある紙ならば
水をひかずにパネルにマスキングテープで貼り付けても固定できます。
マスキングテープは100均でもいいですが、可愛いクラフト用ではなく
塗装用とか、多目的マスキングテープだと描いていても水ではがれにくいです。
終わったら簡単に剝がせるのが便利ですね。
紙の大きさがF4(333×242mm)を超える場合は
水張りテープで水張りをした方が描きやすいと思います。
マスキングテープは水張りテープの代わりにはならないの?
マスキングテープは水張りテープほど粘着力がないから
紙に引っ張られてはがれちゃうんだ
水張りをうまく活用すれば、快適に絵が描けるようになりますよ!
次は手持ちの絵の具の色を分かりやすくするために
色見本を作っておくよ!
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